IT関連雑記帳

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技術書典7で購入した本の感想 その3

技術書典7で買ってきた本の感想です。
まだ読んでいるのかと呆れられるかもしれませんが、まだ買った本の半分も読んでいないんではないでしょうか。このままだと、

読み切らないうちに次の技術書典が開催される
 → 本が追加される
  → 読み切れない
   → 技術書典が開催される
    → 本が追加
     → 読み切れない

みたいなループとなってしまいそうです。

ゲームもそうですが、なんでこう積んでしまうのでしょう。頭にケーブルを挿して、本の内容を脳にロードできる機能が欲しいと思う今日この頃です。

さて、今回は以下の本の感想です。

サークル名 Crab ink
書籍名 202 Accepted

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※例によって技術書典のサイトより転載させて頂きました
 https://techbookfest.org/event/tbf07/circle/6306503757660160

前回に引き続き、Crab inkさんの本になります。
章の構成は以下の通りで、多種多様な話題が載っています。

まえがき
第1章 本書の執筆 Tips rev2
第2章 JaSST Review開催報告
第3章 テスト自動化をこれからはじめるひとへ
第4章 ほめるをうけとめる・してきをうけながす
第5章 Agile QA Nightの質問に答えます
第6章 自動テストのためのプログラミング独学術
第7章 不具合票に関するあれこれ
第8章 テスターのプロフェッショナリズムについて(後編)
あとがき

ざっくり感想。
1行だけするところもありますが、ご容赦ください。

第1章はこの本の執筆環境情報の共有

眺める程度でした。もし同人誌を書く機会があったら、参考にさせて頂こうと思います。

第2章はレビューについての話

レビューというと、どうしてもレビュアー vs レビューイの戦いというイメージが強く、どちらかというと苦手です。書いたプログラムの設計書をお客様と対面レビューするときなんかは、当方が説明下手ということもあり、できれば避けたいのです。

とはいえそれでは困るので、興味を持って読ませて頂いたのですが、「レビュー中に『指摘』は行わない」という記載があったのにはビックリでした。これは自分がレビュアーになったときに参考にしたいと思います。

あとは、「レビュー(Re view)じゃなくてファーストビュー(First view)」になっていないかという言葉にドキッ。レビューをするにあたって、その機能についてそれなりに知っている必要があるんですよね。そうでないと、誤字脱字ぐらいしかチェックできないわけで、エンジニアとしてもっと仕事に入り込んでいかないとなぁと思ったのでありました。

第3章はテスト自動化についての話

「テスト自動化の失敗としてよくあるのが、一度自動化したもののメンテナンスコストが大きすぎて動かせなくなってしまう=腐ってしまう、です」

あー、分かりすぎる。

お客様がテスト自動化を行う時に、導入予定のツールの評価を担当したことがあるのですが、作るのはいいとしても、それが毎回使えるわけでもなく、常に手をかけないといけないんですよね。

このメンテナンスコスト問題については、「とりあえず自動化」みたいに自動化を銀の弾丸のように考えている人に、ちゃんと認識してもらいたいところです。

第4章はタイトル通り

褒められ慣れてないし、指摘されると地の底まで落ち込む性格なので、参考になりました。

第5章はAgile QAに関するQ&A

質問とその回答がたくさん載っていました。
Agileとはあまり関係ないところで評価業務をしていますが、とても参考になりました。QAが持つ責任、開発との関わり方、いろいろありますが、結局は開発は作るだけ、テストはQAと言ったような縦割りでなく、チームとしてまとまる、まとめるのが大切ですよね。

第6章はプログラムの勉強についてのお話

個人的にゲーム作りをしたいと思っているのですが、他にやることがあったりで時間が取れずに進まないんですよね。って、自動化の話とは関係ないところで参考になりました。

第7章はバグ票の話

テスト業務についたころは、「不具合を出すのはプログラマーの責任なんだから、不具合の事象だけ報告すればいいじゃん」って思ってました。元々は開発者だったので、「俺にプログラムを書かせろよ」ぐらいの感じだったかもしれません。

プログラマーは開発で忙しいので、不具合調査をすればするほど製品のリリースが遅れるんですよね。そうなるとエンドユーザーさんが困るわけで……。「我々がお手伝いしますよ。リリースまで一緒に頑張りましょうね」という意識が大切だと思えるようになってきたのは、歳のなせる業ですかね。

記載内容はまとまっていて分かりやすいので、不具合票に関する後輩への指導に役立てられそうな気がします。

第8章はプロフェッショナルとは、について

「プロ意識とはこういうものだと思います」みたいなことが書いてあります。会社員として働いていると、こういうプロ意識というのは薄れるときがあるので、日々ちゃんと意識していかないとなと思う次第であります。

とりあえず今回は以上になりますが、次回もCrab inkさんの本の感想を書く予定です。